オルターオリジナル ブラックアンガス牛肉、いよいよ登場

2001年12月5週号

 

お待たせしました。興農ファームのブラックアンガス牛(肉専用種)の出荷開始です。狂牛病、Oー157、口蹄疫、ポストハーベスト農薬、環境ホルモンなどをクリアし、肉質においても申し分のない、文字通り日本一の牛肉の登場は、狂牛病騒ぎの中においてまさにタイムリーと言えるものです。

 そこで「ブラックアンガス×黒毛和牛×ブラックアンガス」という品種交配を施した黒毛和牛の特徴のもつ牛を、オルターとして会員より基金を集めて飼育していただいてきました。この牛肉は、和牛の風味を持ちながら、サシが入りにくく、つまり霜降りになりにくい赤身牛肉です。余計な脂肪分も食べることなく、良質なタンパク質のため体脂肪の燃焼も効率的で、お腹にももたれません。
 国内最高峰と自負できる、オルタープライベートブランド・ビーフです。常時供給できるようになるためには、もう少しお待ちいただかなくてはなりません。
 興農ファームでは、これまでホルスタインのオスをヤングブルビーフ(YBB、若齢未去勢牛)として出荷なさっています。このYBBの赤身牛肉は、欧米人のように牛肉の味のわかる人なら、最高のものと充分理解されるもので、これからも高い評価が続くものと思います。ただ、YBBの赤身牛肉は少し堅く、あっさりめなどのため、さしを好む日本人の嗜好やアゴの力の弱ったお年寄りには不向きでもあったのです。

~たっぷりの牧草と国産原料の発酵飼料を食べた、      狂牛病の心配のない興農ファームの黒牛~
◆品種◆
 ブラックアンガスは、明治時代に和牛を大型化するために、昔の和牛に掛け合わせた品種です。現在の和牛の祖先です。このブラックアンガスと和牛を交配して生まれてくる雌牛に、再度ブラックアンガスを掛け合わせた「ブラックアンガス×黒毛和牛×ブラックアンガス」の子牛を肥育するものです。
 興農ファームでは1997年、ブラックアンガス牛を導入後、自家繁殖しています。母牛、子牛とも全て興農ファームの完全に目の届く管理下にあり、狂牛病対策としてもより安心です。

◆エサと飼い方◆
 化学肥料、農薬を一切使用しない有機栽培したチモシー、イタリアン、オーチャードクローバー、アカクローバーなどの牧草地に、春から冬の降雪時まで昼夜放牧し、降雪期間中は牛舎に入れて舎飼いを行っています。
 放牧を中心にしますので、自家配合飼料の飼養は極端に減ります。
 穀物に頼った畜産からの脱却ができるので、安全、安心はさらに高まりました。放牧を中心にしますので、飼育日数が今のYBBより10ヶ月くらい多くかかるので、コストはアップしてしまいます。
 自家配合飼料は、国産の農業残渣物を中心に配合し、発酵させたものを給仕しています。昨年の10月からは下記の飼料配合のように、米・小麦などの作柄が悪かったため、やむをえず輸入原料が増えましたが、今秋は豊作のため、元のレベルへ戻せそうとのことです。
 肉骨粉はもとより、動物性飼料は一切与えておりませんので、狂牛病の心配はありません。限りなく牧草や国産飼料を与えておりますので、ポストハーベスト農薬や遺伝子組換えの心配、また発酵飼料ですので、O-157の心配もありません。

◆補助的に使われる興農ファーム飼料原料◆
①トウモロコシ(輸入物、NON-GMO)…30~44%
②大麦(輸入物)………………10~22%
③大豆(北海道産クズ大豆)…3.5~16%
④糖蜜(北海道産ビート絞り粕)…1.5~4%
⑤ルーサンペレット(輸入物)…………6~9%
⑥小麦(北海道産クズ小麦)…………11~23%
⑦アマニ粕(輸入物)………………8~10%
⑧燕麦(輸入物)……………………8~9.5%
⑨でんぷん粕(北海道産ジャガイモ粕)
⑩米ぬか(北海道産クズ米)
⑪牧草(自家産、化学肥料や農薬を使わない栽培)
⑫活性水(BMW:バクテリアミネラルウォーター技術)

~最新の屠殺システムです。~
 解体屠場は1996年2月にオランダのシステムを国内第1号として導入した北海道畜産公社北見営業所です。
 O-157騒ぎの起こる前から、O-157や狂牛病チェック体制を国内で始めていた屠場です。食道結索、直腸結索を行い、O-157の原因を完全にシャットアウトしています。屠殺から枝肉まで一度も肉に手を触れることなく、フックに吊るしたままで地面にも置かず、ドライ方式で、水は骨髄の洗浄に最小限度用いられるだけの落下菌の繁殖もないシステムです。雑菌の増殖をカットしているため、枝肉段階でもドリップが全く発生していない完璧な屠場です。
 この公社で屠殺、解体、ブロック熟成、その後-45℃に急速に冷凍し、興農ファームでスライス、パック詰めを行います。この途中、狂牛病特定汚染部分などの汚染や他の屠体と紛れることはありません。また、狂牛病の1次検査(エライザ法)、2次検査(ウェスタン・ブロット法)も全頭検査済みです。

一般市販牛肉の問題点
カタログ2000年8月第2週
 「狂牛病」 、「O-157」、「オーストラリア牛肉の農薬汚染」、「アメリカ牛肉の女性ホルモン汚染」
カタログ20001年11月第4週
 「狂牛病」 をご参照下さい。

―文責 西川栄郎―

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