芦浜原発白紙撤回バンザイセール

2000年4月2週号

 

2000年2月22日に三重県知事は芦浜原発の推進は困難であることを発表し、これを受けて同日、中部電力はついに芦浜原発断念の発表をしました。芦浜産直出荷組合(漁師約80名、加工スタッフ25名)の阪口和郎・雪子さん達は命と海を守るため、37年来その反対運動の先頭に立ってこられました。「2000年2月22日」は生涯忘れられない日になったとおっしゃっています。この芦浜原発白紙撤回を記念して、バンザイセールを企画しました。阪口さんたちは反原発運動の中、出会った大阪や名古屋の消費者団体との産直提携を進めてこられ、安全な冷凍魚や干物作りに取りくんでこられました。海を守るために、海を守ってくれる消費者とのきずなを強めるために。

阪口和郎・雪子さん
芦浜産直出荷組合の魚、干物
◆冷凍魚
芦浜は太平洋・熊野灘に面しています。その地元の浜に上がった魚を、その日のうちに小分けし、急速冷凍(-35℃)をかけたものです。酸化防止剤、防腐剤など一切の薬品の処理をしていません。

◆無添加天日干し干物
地元の浜に上がったその日の鮮魚、もしくは上記の冷凍魚を原料として、岩塩だけで干物にしています。通常は天日干しですが、天気の悪い時にはやむをえず乾燥機を使用することもあります。酸化防止剤、防腐剤、つや出しなど一切の薬品の処理をしていません。
みりん干しには以下の調味料を使っています。
●みりん
三河みりん(カタログ1998年12月第1回表紙参照)
●砂糖
種子島甘蔗分蜜糖(カタログ2000年4月第1回表紙参照)
●醤油
キッコーゴ丸大豆醤油(近藤醸造)
原料:国産丸大豆(北陸産エンレイ、東北産スズユタカなど)、国内産小
麦(主として関東産農林8号)、原塩(埼玉ソルト)

芦浜の風景

市販品の問題点
◆冷凍魚
①汚染海域から輸入されている心配。
例えばチェルノブイリ放射能汚染のあったワカサギのようなケースや、 ヨー
ロッパ北海産のように核再処理工場(仏ラ・アーグ、英セラフィールド)周
周辺の魚や国内でも原発周辺の魚など。
②薬品処理の心配。
酸化防止剤、防腐剤などの使用。
◆干物
グルタミン酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム(防腐剤)、増粘多糖類、甘味料(甘草、ステビア、ソルビトールなど)、合成着色料(赤色102号・3号、黄色4号・5号など)、天然系着色料(紅麹色素、アナトー色素、クチナシ色素、ウコン色素、カロチン色素など)などの薬品の使用が一般的。
塩:専売公社のイオン交換塩…発ガン性の心配な樹脂を使っていたり、精製されすぎていて健康にもよくない。
みりん風調味料:カタログ1998年12月第1回表紙参照。
醤油:カタログ1999年5月第2回表紙参照。
砂糖:カタログ2000年4月第1回表紙参照。
などいずれも粗悪なものが、一般的に使われています。
  
―文責 西川栄郎―

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