今どきめずらしい天日乾燥のめちゃおいしいお米 高畠有機農業提携センターの無農薬

1999年4月3週号

 

山形県高畠町の生産者は日本有機農業研究会の元会長一楽照雄氏が「有機農業」という言葉を使い始めた初期から有機農業研究会の活動を続けてこられています。その活躍は有吉佐和子著「複合汚染」にも紹介されました。そしてその中心的存在が星寛治氏(農民話人としても知られ、地元の教育委員長も務められています)です。今回はその高畠町から、すごくおいしい無農薬米をご紹介します。昨年の夏は大雨や2度の台風などの影響で収量や品質に影響が出ましたが、それでも抜群のおいしさのお米がとれています。

今回出荷されるお米の生産者
●品 種 あきたこまち
●作り方 種子消毒は60度5分の温湯法と玄米酢(150倍液)
育苗(うす蒔き健苗):ばら蒔き、ペイパーポット栽培
元肥:ボカシ肥料(米ぬか、魚粕、骨粉、油粕他)、堆肥
田植:粗植が基本(機械もしくは手植え)
除草:深水管理、鯉の放流(草を見ずして、草をとるのが基本)除草機、手取り除草。実験的に「米ぬか+墨汁+活性炭」なども試みている。一枚の田に3種類くらいの品種を混植して、病虫害に強くする工夫も予定されています。
追肥:醗酵鶏糞、ボカシ肥料
乾燥:通常は天日乾燥はほとんどなくなりました。乾燥機に保管した上での火力乾燥が主となりました。しかしここでは、今もなお杭掛け自然乾燥(天日干)です。
保管:高畠ではイネの遺伝子組み替え問題や品質のことを考えて全量「もみ貯蔵」へ向け検討をしています。現在は玄米ともみの形での貯蔵です。

 

-文責 西川栄郎-

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