おすすめします!EM生活

2007年3月4週号

生ごみの減量、有効利用、トイレや下水などの家庭内環境浄化、台所、洗濯、浴室などでも活躍します。

●有機農業の助っ人、快適生活の味方
 EMとは「有用(Effective)」と「微生物(micro-organisms)」を組み合わせ「有用微生物群」と名付けられたもので、琉球大学の比嘉照夫農学博士が発見、開発したものです。主として光合成細菌、酵母、乳酸菌、放線菌、糸状菌など、いわゆる善玉菌を混合培養した微生物資材です。
 EMは微生物が産生した酵素や生産物で、人、動物、植物の細胞を活性化したり、有害物の排泄に役立ちます。過剰な酸化、エネルギーの消費を防ぎ、抗酸化力があるので物を腐らせません。
 土壌改良効果があり、植物の抵抗力が上がるので病虫害の予防ができ、農薬・化学肥料を使わなくてすみます。水田、畑作、果樹栽培、畜産など広く農業分野で使われ、有機農業においても強力な助っ人となっている技術です。オルターの提携農家でも活用している人が少なくありません。農業以外にも環境、医療等その応用範囲は拡がり、世界でも多くの国でその利用が進められています。
 家庭でも、生ごみの減量・悪臭対策・堆肥化に使われ、自治体によっては助成金を出して推奨しているところもあります。トイレ、下水、台所、風呂場などの浄化にも役立ちます。洗濯や入浴にも役立ちます。

●微生物の混合培養から生まれた大発見
 比嘉先生は1968年頃、京都大学の小林達治先生が唱えた「光合成細菌が農業に有用である」という理論からEMのヒントを得て、様々な微生物を研究しておられました。その後、成果を得る事ができないまま月日が経ちましたが、1981年、偶然をきっかけにEM発見の端緒をつかみました。
 たまたま研究していた微生物を混ぜて空き地に捨てたところ、周囲よりその空き地の草がたいへんよく繁ったのです。通常、研究微生物を廃棄する場合は超高温滅菌を行うのですが、そのとき廃棄した微生物は安全な善玉菌ばかりを混合したもので、もったいないからと生きたまま捨てたのでした。
 この事が大きなヒントとなり「単独の微生物ではなかなか有用性を得る事ができないが、複数の微生物の混合培養により、共存共栄のコンビネーションを得る事ができる」という大発見に繋がったのです。
 しかし、微生物の研究者の中では混合培養という概念はほとんど理解されず、EMも当初はなかなか実用化が拡がりませんでした。最初にその実用化に注目したのは、「自然農法」を教えにしていた世界救世教で、その後「有機農業」との出会いの中で世界に拡がっていきました。

(株)イーエム ジャパンのEM製品
環境浄化
微生物資材
「EMW」

「EMW」を100倍希釈液にして一噴きするだけで、雑菌の繁殖を抑え、悪臭や汚れを取り除き、植物・動物・生活用品などを蘇らせ、クリーンな生活ができます。部屋の空気の除菌・消臭、シックハウス対策、家具、エアコン、廊下、車などの汚れ落としに。煙草のヤニも壁にくっつきにくくなります。浴槽、浴室、洗面所、洗濯機、便器などの汚れ・悪臭対策に。布巾や雑巾の浸けおきに。生ごみやペットの悪臭対策、飲み水利用、花壇の手入れ、化粧水にも使えます。柑橘系のさわやかな香りで、衣類や布団などへの色付きの心配もありません。
●原料
精糖蜜(大日本明治製糖(株))、オーガニックシュガー(大日本明治精糖(株))、米(自然農法)、米ぬか(自然農法)、フスマ(自然農法)、大豆(自然農法)、にがり(赤穂化成)、シトラスモラセス(友光商会)、水(地下水)、光合成細菌(IFO)、乳酸菌(ATCC)、酵母菌(IFO)、糸状菌(ATCC)、放線菌(IFO)
●製造工程
製造は(株)EM研究所で行っています。
①ステンレス密閉型タンクへ原料の投入②密閉培養③ボトル詰め

元祖
イーエム
ボカシ

生ごみを最高の有機肥料にします。EM生ごみリサイクル運動発祥の地、岐阜県可児市で製造されています。ワークハウス積徳(奥村恵洋さん)で手作りのため数量は限定的です。奥村恵洋さんのお父様・奥村由勝さんは「環境浄化をすすめる会」の会長で、生ごみリサイクル運動が全国に拡大し、多くの自治体で取り組まれるきっかけを作られました。
●原料
EM1号(EM研究所)、糖蜜(大日本明治製糖(株))、米ぬか(国産)、籾殻(国産)、EMセラミックス(丸石窯業)
●製造工程
①EMと糖蜜と水を混合して希釈液を作成②籾殻に①の希釈液を投入③米ぬかに②の籾殻とセラミックパウダーを投入、混合④熟成箱に投入、7~10日発酵、熟成⑤発酵熟成した材料を天日干し乾燥⑥袋詰め

EMボカシ
「ミラコン」

「元祖イーエムボカシ」と同様に、生ごみの発酵に使えます。量産が可能です。
●原料
EM自然農法産米ぬか、EM菌、糖蜜
●製造工程
製造は(有)オーガニックジャパンで行っています。
①米ぬか、EM菌、糖蜜を加える②嫌気発酵させる③好気発酵させ、乾燥させる④計量、袋詰め

生ごみ
リサイクル容器
「BBスペシャル」

生ごみの発酵容器です。台所に置いてもおしゃれです。同社の同様製品「マジックボックス」と比べて素材が高級で、トラブルがありません。EMXセラミックスが特殊製法でプラスチックに練り込まれているので、発酵がうまくいきます。自治体によっては、生ごみリサイクルの容器とボカシについて、代金の一部を助成する制度があります。詳しくは各自治体にお問い合わせください。
●材質:ポリエチレン

ー文責 西川栄郎(オルター代表)ー

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