オルタナティブな「食・衣・住」の輪 本年も着実に拡げていきましょう!

2006年1月2週号

 オルターは単に安全な食べものをお届けするだけの団体では
ないつもりです。矛盾だらけの世の中の現実に鋭い提案をして
いくことが、私たちの使命です。2006年も食・衣・住すべてに
オルタナティブな世界を拡げていく活動を、たゆまず続けてい
きたいと思っています。

●オルターがすでに実現したこと
 オルターは「いのち・自然・暮らし」を守る立場から、食の安全の根幹に関わる以下のものを追放してきました。
①全取扱品において、すでに遺伝子組み換え作物の追放を終えています。団体によっては「不分別」「5%未満」など様々な表示をしているところもあり、一見その方が何かしらの努力をしているように感じられますが、オルターでは限りなくゼロを達成しています。
②食べものを最も脅かすポストハーベスト農薬、チェルノブイリの放射能、狂牛病などの心配のない食べものをすでに実現しています。
③原料段階のキャリーオーバーの添加物を含め、食品添加物を追放しています。
④市販の油、油菓子、マーガリン、ショートニングなどには、細胞膜に悪影響を与え、心臓病やがん、精神病の原因となる、トランス脂肪酸が含まれています。オルターでは油製品のみならずお菓子などすべての取扱品から、トランス脂肪酸を追放し終わっています。
⑤食品に過度な熱変性を与え、さらに包装資材からの有害な成分が問題となるレトルト食品を追放しています。
⑥食材の原材料はもとより、食品包材の段階での安全性にも目を光らせています。例えば缶詰は内張りのコーティング剤から環境ホルモンが溶出し、プラスチック容器からはキャリーオーバーの化学薬品が溶出します。オルターは、重たくてもコストが多少かかっても、安全なビン容器を守っていきたいと考えています。

●2006年も継続して取り組むこと
◎国内最高峰と自負できる食べものを、自信をもって推し進めます
 オルターでは、入手できる最善の原料と伝統的な製造方法を大切にして、国内最高峰と自負する品物を扱っています。もちろんまだまださらに改良していきたい点もありますが、それらが現在すでに国内の最高水準に達している自信があります。
 オルターが何より誇れることは、この現状にすべて満足することなく、さらにレベルアップをめざし続けていることだと思います。

◎オルターオリジナル開発品が日本中で認められつつあります
 原料の安全性にとことんこだわるオルターオリジナル開発品。素材の風味を大切にネージュで作っていただいているアイスキャンデーなどが全国的に好評を博しています。
 2005年には新たに標津の秋鮭、ネージュのアイスクリーム、境港のベニズワイガニ製品、標津のいくら醤油漬、興農ファームの豚肉を使った放牧豚まんなど、次々とオリジナル開発に取り組んできました。
 オルター仕様の安全な食べものが、日本の食を変え始めています。今年もこの取り組みを続けます。

◎カタログの改良・充実をはかります
2005年はカタログのカラー化を実施しました。リニューアル当時はミスが続き、会員の皆様に大変ご迷惑をおかけしたことを改めてお詫び申し上げます。
 カタログ刷新から10ヵ月を経て制作体制もようやく落ち着き、今はできることからひとつずつ改良・充実をはかっているところです。
 まず、個々の品物につけるコメントを毎週少しずつ充実させています。また、今週1月2週号から「野菜」「豆腐・あげ」などの小見出しを見やすくしました。その他、サイクルの見直しやアイテムの整理などにも着手しています。
 さらに今年はオルターの電算システムをバージョンアップさせ、カタログデータの自動化も進めます。それに伴って原材料表示、アレルギー表示、遺伝子組み換え表示など情報提供も充実させていきます。

◎「わいわいミーティング」を毎月開催します
 2005年9月から始めた「わいわいミーティング」の新バージョン、大変好評です。とくにオルターの食べものと市販品との違いを体験していただくコーナーをはじめ、毎月のゲスト生産者コーナー、会員どうしの交流などは、入会希望者はもちろん、すでに会員になっている方にも改めてオルターの良さが実感できると喜んでいただいています。
 今年も月1回のペースで、充実した「わいわいミーティング」を開催します。ふるってご参加下さい。

◎ゆりかごから墓場まで、全生活をオルタナティブライフに
 オルターの活動の中心が「食」であることはいうまでもありませんが、健康で生き甲斐ある一生を過ごすためには、生活全般、衣食住すべてのオルタナティブを実現していくことが必要です。オルターは赤ちゃんからお年寄りまで、あらゆるライフステージの方々の生活をオルタナティブに支えていきます。
 会員やその周辺には病気でお困りの多くの方がたくさんいらっしゃり、健康をテーマにした活動を続けていかなければいけません。健康住宅にも積極的に取り組んでいきます。さらに、次の世代の子どもたちのために、来たる1月29日(日)に「出産・授乳・育児セミナー」を試みます(詳しくは今週配布の「オルター通信」でご案内しています)。

2006年の重点課題は、ピカピカの野菜をお届けすること
 無農薬の野菜は、当然のこととして多少の虫食いがあったり、特定の農家と提携しているわけですから、台風が来襲すれば場合によれば見栄えを損なっていることもあります。生協のように慣行栽培もしくは限りなく慣行栽培に近い野菜を良しとするなら市場価値のある見栄えのものが届くでしょうが、オルターでは消費者にもしっかり畑や生産者のことをご理解いただくことが大前提です。
 しかし残念ながら、これまでオルターがお届けした野菜の中には、生産者の栽培技術の未熟さや選別の甘さ、流通への理解不足、運送便での荷傷み、オルターでのチェック不足や管理不足によって、会員にご迷惑をかけるケースがあったことも否定できません。超一流の生産者のみなさんとお付き合いしている、という過信・油断が原因でした。
「“扱っている食材は一流だが、対応は二流以下”という現状を返上しよう」と各部署を点検した結果、浮かび上がってきた上記のような問題を改めるべく、2005年には運送便のクール化、オルターでの選別の厳格化、温度帯管理の徹底をはかってきました。
 残るは生産者段階の油断をなくすことです。生産者の皆様の協力を得て1月中にも、出荷基準の確認会を実施する予定です。オルターの野菜を、クレームを許さないピカピカのレベルにすることが、本年の重点目標です。

本年も「いのち・自然・くらし」を守る活動を続けてまいります。会員各位のご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。

         ー文責 西川栄郎ー

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