今も新しい西式健康法

2005年7月2週号

自然治癒力を発揮して健康増進、病気の予防・改善を図る「西式健康法」。
健康の道しるべとして、おすすめです。

 西式健康法は、故 西勝造さんによって1927年に公表された健康法です。自然治癒力を発揮して健康増進、病気の予防・改善を図る自然医学で、ガン、虚血性心疾患、高血圧、脳梗塞、脳出血、糖尿病、腎臓病、アトピー性皮膚炎を始め、さまざまな生活習慣病の予防や治療に大きな成果を挙げています。
 西式健康法は、ガン治療で話題になっているドイツのゲルソン医師のゲルソン療法、アメリカで1980年に発表され現在話題となっているハウエル博士の酵素療法や、ハービー・ダイヤモンド提唱のナチュラルハイジーンなどの最新健康法と基本的に共通しています。発表から80年以上経っているのに、全く色あせることなく、人々の健康の道しるべとして大きな役割を果たし続けています。
 西勝造さんは日本初の地下鉄(上野~浅草)の開通に尽力した土木技師でもあります。9歳の頃から下痢に悩まされた病弱な体で、16歳のとき医者から「20歳まで生きられればよい」といわれました。
 30歳を過ぎて米国コロンビア大学へ留学し、土木工学研究のかたわら、達者な語学力を活かして世界各国にあった362種類の有名な健康法を試し、医学書7万数千冊を読破し、西式健康法の骨格を完成していかれたのでした。
 西式健康法の柱は「健康の四大原則(皮膚、栄養、四肢、精神)」と「保健治病の六大法則(平床寝台、硬枕利用、金魚運動、毛管運動、合掌合蹠運動、背腹運動)」です。これらの詳しいご紹介は、この紙面には限りがありますので、下記の参考図書をご参照下さい。

西式甲田療法・・・
「少食健康法」を提唱し、とくに腸の健康の大切さを訴えておられる甲田医院の甲田光雄院長は、若い頃ご自身の慢性肝炎、胆嚢胆道炎、十二指腸炎、大腸炎を西式健康法によって救われ、以来医者の立場で西式健康法の普及に努力され、西式甲田療法と称されています。
 自動車部品の販売で知られるオートバックスの故・住野敏郎名誉会長も、あわや命が危ないという自らの大病を西勝造さんの講演会に出席したことをきっかけに助けられ、甲田光雄医師を顧問医として迎えました。また1992年には西式健康法の実践的施設として、オートバックス大阪健康センターを建設なさいました。
 現在同センターでは5泊6日の体験型合宿、2泊3日の夏休みファミリー健康合宿などを開催しています。本来、オートバックス社員の健康増進を目的とする施設なのですが、特別にオルター会員も利用させていただけることになりました。
 合宿期間中に提供される食事の食材は主としてオルターの安心食材です。また、甲田医院では甲田先生のご高齢を理由に原則として新規患者を診ないようになりましたが、この合宿中は甲田光雄先生の診察・指導を1日目と5日目の2度受けることができます。
 オートバックス大阪健康センターの合宿スケジュールなどの詳細は、オルター通信No.883でご紹介しています。人生観やライフスタイルを見直すきっかけになるほど素晴らしい体験ができますので、おすすめします。

オートバックス大阪健康センター・久森敬次さん(西式健康法一級司教)のおすすめ図書
●『西式健康法入門』
西式健康法を知りたい人にとっては、この本一冊で基本的なことが理解できます。
 西式健康法の理論(病気になる理由、健康とは何か、4つの基本原理)と実践方法(6つの基本運動、理想的な食事方法、皮膚の健康法など)をマスターしたい人には、具体的ノウハウが凝縮されています。

●『長生きしたければ朝食を抜きなさい』
体の不調や病気の原因は「食べ過ぎ」にあり、特に問題は朝食です。朝食を抜き、少食を心がけることで健康になれるという、従来の栄養学の常識を突く21世紀型の提案です。

●『食べ方問答「少食のすすめ」』
サンプラザ中野さんと甲田光雄先生の対談形式で健康生活のあり方を紹介。
 人はなぜ病気になるのか?何をどう食べればいいのか?健康になるためには具体的にどうすればよいか?などを分かりやすく紹介。

●『腸をキレイにする』
西式健康法に基づくプログラムで腸をキレイにして、いいウンチを出して便秘を解消することで、肌荒れ、花粉症、頭痛、冷え性、アトピーなどの悩みを持つ人には、とくに読んでもらいたい一冊です。

●『ベジタブルジュース』
西式健康法による食生活の基本知識を理解するのによい本です。
 生水の重要性、ビタミンCと糖分の摂りかた、生野菜ジュース、1日2食生活、1日断食、理想的な食生活プランなどが具体的に紹介されています。

          ー文責 西川栄郎ー

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