お正月に漁師さん直送のイセエビ、ヒオウギ貝はいかが 鈴木一弘さん

2004年12月4週号

 南紀那智勝浦、浦神の漁師、鈴木一弘さんからイセエビとヒオウギ貝を出荷していただけることになりました。イセエビは鈴木さん自らイセエビ漁で漁獲したものです。宅配便で会員宅へ活きたまま直送いたします。
ヒオウギ貝は養殖ですが、エサは海水中のプランクトンで、人工的なエサは与えていません。また、網にTBTOなどの薬品処理や出荷に際しての殺菌剤など、一切の薬品の使用はありません。ヒオウギ貝は大変美しい貝殻をしており、クラフトなども楽しむことができますが、天然の色で着色をしているわけではありません。
 鈴木さんは、1944年の生まれです。かつて石油会社で機械の保守の仕事をしていましたが、38才になって、面白そうだと漁師に転職なさいました。那智勝浦の地元出身ではあったのですが、お父様は外国航路の船乗りで漁師ではなかったので、漁師仲間に漁師の資格を認められるまでには、漁業に就いて1年かかりました。その後は、漁協の役員や町会議員も歴任し、地元ではリーダー的存在です。
 ご紹介はオルターの生産者である、共同畑研究会の城正さんと、森の国の尾屋勲さんです。地元で開催された山と海の交流会で、城さんと鈴木さんが知り合われたのがきっかけでした。

鈴木一弘さんのイセエビ
 鈴木さんがイセエビ網で漁獲したイセエビを、活きのまま、宅配便で会員宅へお届けするものです。漁の期間は9月中旬から3月いっぱいです。

鈴木一弘さんのヒオウギ貝(緋扇貝、桧扇貝)
 鈴木さんが浦神湾で養殖しています。養殖ですが、人工的なエサは与えていません。海水のプランクトンがエサになっています。飼育網にTBTOなどの汚染防止剤などの薬品の使用はありません。出荷に際しても、次亜塩素酸処理のような薬品処理もいたしません。
 稚貝は、和歌山県栽培漁業センターから購入し、網のカゴに入れて養殖し、1~2年で出荷しています。貝の成長とともに、カゴに入れる個数を少なくするように、カゴを何回も入れ替える作業を行います。
 ヒオウギ貝の養殖は大変珍しく、和歌山県内でも鈴木さんを入れて数軒、後は四国宇和島にいらっしゃるくらいだそうです。
 今年は南紀沖の地震の津波や、三重県を襲った集中豪雨による水潮で、大きな被害を受けられました。 ヒオウギ貝の貝殻は、赤や黄色の大変美しい色をしています。これは天然の色で、着色しているわけではありません。食べた後の貝殻は、クラフトなどにご利用いただけます。

-文責 西川栄郎-

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