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2013年9月1週号 ペルーのチアシード生産者たち |
オメガ3系必須脂肪酸の宝庫、チアシード
中南米の伝統食材
アメリカのMultiple Organics社のDave Lanstainオーナーはペルー産の現地有機農産物であるチアシードを扱っています。チアシード(Chia Seed)はメキシコ南部、チアバス州が原産地といわれ、マヤ、アステカなどの先住民がトウモロコシと豆の次に大切な食料と位置づけ、常食していた伝統食材です。現在はメキシコ周辺よりも、アルゼンチン、ボリビア、エクアドルなど南米で多く栽培されています。
10g食べれば一日摂取量をクリア
オルターとして、チアシードをとくにおすすめする理由は、現代人が摂取しにくく、不足しがちな必須脂肪酸(人間の体内で合成されない脂肪酸)、オメガ3系の脂肪酸、αリノレン酸を20%以上も含む、たいへん有用な食材だからです。チアシードをわずか10g食べればαリノレン酸を2g食べることとなり、厚生労働省の推奨摂取量、成人男性で1日約2.2g、女性2.0g以上をほぼクリアできるすぐれものです。なお妊娠中や授乳期の女性には2.5g必要とされています。
オルターがおすすめするオメガ3系の脂肪酸を含む食材は「まぐろのチカラ粒」「ツナオイル・プレミアム」「グリーンナッツオイル」「ウドズオイルブレンド」がありますが、チアシードは料理に使いやすく、おいしく、安価で、毎日の食事にとくにおすすめです。
現代人に不足しているオメガ3
肉類、乳製品に偏った現代人の、αリノレン酸などオメガ3系必須脂肪酸とリノール酸などオメガ6系必須脂肪酸の摂取率は、1:20になっているといわれています。木の実、果物、野菜、魚中心の石器時代にはこの比率は1:1であったといわれ、それが人間の健康にとって理想的な摂取比率だと考えられています。現代人にとっても、少なくとも1:5が望ましいと考えられています。
お料理レシピ
チアオレンジソース
米粉または小麦粉 | 20g |
柑橘ジュース | 200cc |
チアシードジェル | 乾燥分量大さじ1 |
お好きな果物・干いちじくやプルーンなど | 各適量 |
【作り方】
①鍋で米粉とジュースをよく混ぜてから火にかけ、オレンジソースを作ります。
②粗熱を取った①とチアシードジェルを合わせ、果物とドライフルーツにかけます。お好みではちみつをかけても。
※チアシードジェルはチアシード(大さじ1)を裏ごし器等で水洗いし、10倍(150cc)のぬるま湯(42℃以下)で12時間以上浸水し発芽モードⓇにし、よくかき混ぜたものです。
※12時間浸水を行って発芽モードⓇにしてお召し上がり下さい
農作物の栽培水準を表示するために、オルターでは独自に下記の区分で生産管理の違いを表示しています。
なお、全ての取扱品目は、有機栽培化への3年以上の努力を経た圃場で栽培されたものです。
※オルター農作物栽培基準に準じ、乾物・加工品の一部も表示を始めます。
3年以上有機努力し、JAS認証も取得。農薬・化学肥料の使用はない。
3年以上有機努力し、農薬・化学肥料の使用はないが、JAS認証は取得なし。
3年以上有機努力し、JAS認証も取得していて、化学肥料の使用なし。ただし、JAS別表農薬を使用しています。
3年以上有機努力し、化学肥料の使用なし。ただし、JAS別表農薬を使用しています。JAS認証は取得なし。
3年以上の有機努力を継続中ですが、やむなく一部に化学肥料や農薬を使用しました。
3年未満の有機努力で転換中。今回の栽培には化学肥料の使用なく、農薬不使用か、もしくはJAS別表農薬を使用していることがあります。
放射性セシウム値(134と137の合算)検出下限値1Bq/kgの検査で放射能測定をした結果、
「不検出」が確認された品ものに表示しています。(Not Detected =「不検出」)