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2016年10月2週号 渡部 信一さん |
有畜複合自給農家として消費者とともに歩んだ40年
無農薬でじゃがいも、豆を栽培
北海道上士幌町の、農村を考える会 渡部 信一さんは、46ヘクタールの畑で、緑肥作物をとり入れ、無農薬・無化学肥料による栽培を始めて30年。じゃがいも(男爵・メークイン・マチルダ・キタアカリ)、大豆(音更大振袖、ゆきほまれ)、黒豆(いわいぐろ)、小豆(キタロマン)、うずら豆、福白金時、大正金時、紫花豆、白花豆などをオルターへ届けています。
酪農から畑作への転換
経営を任された1965年、畑作から酪農に切り換えるべく乳牛5頭を導入し、その後1995年に酪農をやめた頃は、乳牛200頭の規模になっていました。
酪農をやめた理由は、規模拡大路線の農政下での経営が困難になったという判断でした。以来、野菜、豆類を中心とした畑作経営に転換しました。かつては冷害に悩まされていた地域も、温暖化の影響で総じて栽培しやすい環境に変わってきました。とくに最近5〜6年は無農薬でも安定した収穫ができるようになりました。
私たちのロングライフミルク反対運動に呼応してくれたよつ葉牛乳の酪農家
私と渡部さんの出会いは40年前です。私たち四国、関西の消費者運動がロングライフミルク反対、パスチャライズ牛乳実現をめざして、よつ葉牛乳の酪農家にも働きかけていたとき、真っ先に私たちに呼応してくれた酪農家のお一人でした。酪農を良くしていくためには、牧場の土作りが大切、そのためには酪農家も牧草だけでなく、畑作など輪作体系を導入すべきという、今思えばかなり乱暴な私たちの主張に共感し、無農薬のじゃがいも作りにチャレンジしていただいたのです。それが渡部さんの現在の無農薬無化学肥料の畑作のきっかけになりました。
農作物の栽培水準を表示するために、オルターでは独自に下記の区分で生産管理の違いを表示しています。
なお、全ての取扱品目は、有機栽培化への3年以上の努力を経た圃場で栽培されたものです。
※オルター農作物栽培基準に準じ、乾物・加工品の一部も表示を始めます。
3年以上有機努力し、JAS認証も取得。農薬・化学肥料の使用はない。
3年以上有機努力し、農薬・化学肥料の使用はないが、JAS認証は取得なし。
3年以上有機努力し、JAS認証も取得していて、化学肥料の使用なし。ただし、JAS別表農薬を使用しています。
3年以上有機努力し、化学肥料の使用なし。ただし、JAS別表農薬を使用しています。JAS認証は取得なし。
3年以上の有機努力を継続中ですが、やむなく一部に化学肥料や農薬を使用しました。
3年未満の有機努力で転換中。今回の栽培には化学肥料の使用なく、農薬不使用か、もしくはJAS別表農薬を使用していることがあります。
きのこ類の生産に使用される資材については、オルターは以下の原則を守っています。
「伝統的原木・天然資材栽培」菌茸(きのこ)A
「伝統的原木・天然資材栽培」菌茸(きのこ)B
「伝統的原木・天然資材栽培」菌茸(きのこ)C
「伝統的原木・天然資材栽培」菌茸(きのこ)D
「特別栽培」菌茸(きのこ)F
「天然資材栽培」菌茸(きのこ)E
放射性セシウム値(134と137の合算)検出下限値1Bq/kgの検査で放射能測定をした結果、
「不検出」が確認された品ものに表示しています。(Not Detected =「不検出」)
スタッフからのひとこと