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| 2006年2月4週号 飯尾毅さん |
健康・ダイエットに話題の紅芋酢
黒酢を越えて今注目の紅酢
この黒酢を越える健康飲料として今注目されているのが、紫サツマイモ「アヤムラサキ」を原料にして造った「紫カンショの紅酢」です。
この紅酢は、農業・生物系特定産業技術研究機構九州沖縄農業研究センター食品機能開発研究室と宮崎県JA食品開発研究所とが共同開発したものです。同研究室の須田郁夫室長らが一般的な黒酢、米酢と「紫カンショの紅酢」との比較分析を行ったところ、紅酢の活性酸素の働きを抑える力は黒酢の6.4倍、米酢の33.9倍もあることを確認しています。
紅酢の活性酸素抑制効果はアヤムラサキに含有されるポリフェノールの一種、アントシアニンの効果に由来するものと考えられています。同研究所ではさらに、紅酢のアントシアニンには肝機能の改善や血液をサラサラにする効果に加え、血圧上昇を抑える作用があることを人やラットの実験で確認しています。
TBSのテレビ番組「スパスパ人間学」の「太るカロリー・やせるカロリー」でこの紅酢が紹介され、たんぱく質、炭水化物のカロリーバランス調整機能があることが示され、太った人に毎食後20mlの紅酢を10日間飲んでもらう実験で、体重、体脂肪が下がった、寝つきがよくなった、疲れなくなった、血液がサラサラになったと話題となりました。
アントシアニン量がずば抜けて豊富、飯尾醸造の紅芋酢
飯尾醸造でもこの紫サツマイモ「アヤムラサキ」に着目し、富士酢の技術を活かして「紅芋酢」を造っています。独自の製法で紅芋をたっぷり使い、1年以上の歳月(大半の酢は造り始めから2カ月以内)をかけて造る紅芋酢は、鮮やかなピンク色をしています。
この飯尾醸造の「紅芋酢」を上記の食品機能開発研究室で分析してもらったところ、活性酸素消去活性が前述の「紅酢」と比べ6倍も含まれていることがわかりました(表1参照)。すなわち、一般の黒酢と比べ38.4倍の活性があることになります。
さらに、市販の紫いも酢4品に含まれるアントシアニン量をHPLC法で測定したところ、飯尾醸造の「紅芋酢」が最も高濃度であることと、紫サツマイモ由来のアントシアニンが一部含まれているのみの品も市販されていることがわかりました。
ブームの黒酢をはるかに凌ぐ抗酸化力、すなわち高血圧・ガン・老化の原因といわれている活性酸素を抑える力をもつ「紅芋酢」は今注目の一品だと思います。体重、体脂肪が気になっているオルタースタッフ有志も、飯尾醸造の「紅芋酢」を1日3回飲み始めました。みなさんにもおすすめします。
農作物の栽培水準を表示するために、オルターでは独自に下記の区分で生産管理の違いを表示しています。
なお、全ての取扱品目は、有機栽培化への3年以上の努力を経た圃場で栽培されたものです。
※オルター農作物栽培基準に準じ、乾物・加工品の一部も表示を始めます。

3年以上有機努力し、JAS認証も取得。農薬・化学肥料の使用はない。

3年以上有機努力し、農薬・化学肥料の使用はないが、JAS認証は取得なし。

3年以上有機努力し、JAS認証も取得していて、化学肥料の使用なし。ただし、JAS別表農薬を使用しています。

3年以上有機努力し、化学肥料の使用なし。ただし、JAS別表農薬を使用しています。JAS認証は取得なし。

3年以上の有機努力を継続中ですが、やむなく一部に化学肥料や農薬を使用しました。

3年未満の有機努力で転換中。今回の栽培には化学肥料の使用なく、農薬不使用か、もしくはJAS別表農薬を使用していることがあります。
放射性セシウム値(134と137の合算)検出下限値1Bq/kgの検査で放射能測定をした結果、
「不検出」が確認された品ものに表示しています。(Not Detected =「不検出」)