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| 2025年5月3週号 左から小杉食品の小杉 明正製造部長、小杉 悟社長、小杉 龍弘常務 |
おいしい納豆に納得!
毎日食べられる納豆を
2024年12月をもって、これまで長年オルターへ納豆を出荷してくださっていた(有)山重食品が、施設の老朽化を理由に、休業されることになりました。山重食品の納豆は安価で、特にカップ納豆はその便利さからも非常に根強い人気があり、オルターでも毎週2,000パック以上のご注文をいただいていました。
オルターでおすすめしているのは、(株)金沢大地の「有機」大豆を使用した納豆です。ネオニコフリーを推進している中で、山重食品に代わる、「国産」レベルの大豆を使用した品ものを新しく取り扱うべきか?という議論もありましたが、「栄養的効果」「食卓での使用頻度」、何よりこれまでの注文数からうかがえる人気ぶりを考慮すると、ないとお困りになる会員さんが多数いると判断したため、安価な納豆の新規企画を決定しました。
新しい生産者の候補はいくつか上がりましたが、金沢大地の「国産小粒有機納豆 経木入」の委託製造先で、すでに取引があり、人柄や製造工程にも信頼がおける(株)小杉食品にお願いすることとなりました。
おいしさと品質にこだわって
三重県桑名市にある小杉食品 小杉 悟社長は、おいしさと品質にこだわった納豆を製造しています。
2000年にHACCPに基づいた工場を完成させ、徹底した衛生管理を行っています。2001年には、当時まだ認証制度が出来たばかりだった有機JAS工場の認定を、「今後必ず必要になる」と取得し、その後、有機大豆を探している中で、金沢大地の井村 辰二郎さん(オルターカタログ2012年2月4週号参照)と出会いました。
小杉食品では多くの納豆を製造していますが、その半量が国産大豆を使用したものです。市販では大半が安価なアメリカなどからの輸入大豆が主流で、ポストハーベスト農薬の問題があります。アメリカの大豆はもともと搾油用のもので、納豆用の品種とはいえ、国産に比べておいしいものではありません。
小杉社長は「納豆は毎日食べるもの。だからより良い大豆と水で作りたい。」というお考えで、美味しい納豆を作るために、北海道や地元・三重県などなるべく国産大豆にこだわって使用しています。また、より安全性とおいしさを追求するため、大豆の生産者との顔が見える関係づくりに積極的に取り組んでいます。
農作物の栽培水準を表示するために、オルターでは独自に下記の区分で生産管理の違いを表示しています。
なお、全ての取扱品目は、有機栽培化への3年以上の努力を経た圃場で栽培されたものです。
※オルター農作物栽培基準に準じ、乾物・加工品の一部も表示を始めます。

3年以上有機努力し、JAS認証も取得。農薬・化学肥料の使用はない。

3年以上有機努力し、農薬・化学肥料の使用はないが、JAS認証は取得なし。

3年以上有機努力し、JAS認証も取得していて、化学肥料の使用なし。ただし、JAS別表農薬を使用しています。

3年以上有機努力し、化学肥料の使用なし。ただし、JAS別表農薬を使用しています。JAS認証は取得なし。

3年以上の有機努力を継続中ですが、やむなく一部に化学肥料や農薬を使用しました。

3年未満の有機努力で転換中。今回の栽培には化学肥料の使用なく、農薬不使用か、もしくはJAS別表農薬を使用していることがあります。
放射性セシウム値(134と137の合算)検出下限値1Bq/kgの検査で放射能測定をした結果、
「不検出」が確認された品ものに表示しています。(Not Detected =「不検出」)