おそらく世紀の大発見「不思議な効果をもつプラスチック・エンバランス」

2006年1月3週号

 エンバランスは生鮮食料品の鮮度保持に役立つほか、水を活性化したり、人体の血行をよくしたりします。

■EMXをプラスチックに特殊製法で反応
 エンバランスは、ポリエチレンやポリプロピレンなどのオレフィン系プラスチックに抗酸化力のあるEMXを特殊技術で反応させたもので、そのポリ袋に入れた野菜、果物、肉などの生鮮品は鮮度が保持できること、そのポリタンクは水を活性化すること、その繊維で造った腹巻や靴下が血行を良くして冷えを改善することなど、不思議な効果が確認されています。
 その科学的な作用メカニズムは未解明です。日本とアメリカで特許を取得しています。科学的にメカニズムを証明できていない為、右の例の様に主として現象的にその効果が確認されています。
 エンバランスの発明者は、ホワイトマックスの増本勝久社長です。白衣などユニフォームの会社のサラリーマンを辞めて独立し、ポリエチレン手袋やエプロン、帽子など食品業界や医療分野の安全衛生資材を扱うホワイトマックスを創業。そんな折、プラスチックに関して環境ホルモンや塩化ビニールの環境問題が社会問題となったことから、使い捨てに代わる何かを模索し始めておられました。「塩素など悪いものを使わない作り方に変えたら、プラスチックも何とかなるのでは」と考え、環境に良いと話題のEM菌をプラスチックに混ぜたらどうか、とふと考えたとおっしゃいます。
 プラスチックに混ぜるのにEM菌は菌が生きているので、その抽出物EMXをプラスチックに混ぜてみたら、抗酸化型のプラスチックができたのです。理科系の人間ならプラスチック(石油)に水を混ぜるなんてとても考えられないと思うのですが、増本さんは文科系故にそんなことをやってのけたのでした。その結果できたプラスチックが、上記の様な様々な有用な効果を発揮したのです。

プラスチックが右旋きになるのか!?
 ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアクリルなどのオレフィン系樹脂をそのまま使うと酸化型のプラスチックなのですが、EMXで加工したエンバランス樹脂は抗酸化型の不思議な性質をもっています。
 増本さんはこの現象について「野依良治先生のノーベル賞受賞で話題となった左右の光学異性体のもつ物性と関連があるのではないか」という仮説を立てておられます。倉田水の発明者・倉田大嗣先生は、「エンバランスの製造条件では自然界と同じ右旋き構造(右旋性)のプラスチックになる」という知見をすでにお持ちで、EMXの活性水の情報がプラスチックに影響を与えているはず、とコメントされています。
 すなわちプラスチックの立体構造のコントロールで、生命にやさしい、まったく新しい有用プラスチックが実現しているという、まさに世紀の大発見の1ページではないかと考えます。

繊維製品・食品保存袋がおすすめです
 石油が原料であるプラスチックには環境に負荷を与えるという問題があり、またキャリーオーバーで使われている各種の添加薬品の毒性も問題です。
 エンバランスに関しても、キャリーオーバーの添加薬品についてのしっかりした溶出試験データがないため、水や食品に触れる場合の安全確認はまだできていませんので、手放しでおすすめできる段階ではありません。また生産量がまだ多くないため、価格的にも高価になっています。したがって、水の活性化についてはオルター取扱いの倉田水、ハイパーネオ、日本酸器製品をおすすめします。
 しかし、口に入れるものではない繊維製品はおすすめできますし、食品容器類については食品保存袋はおすすめできます。水容器については、市販の同様の製品を使うくらいならはるかにおすすめできると考えています。

ホワイトマックスのエンバランス
●原料
 ポリエチレン、ポリプロピレン、AS樹脂、EMX(有用微生物群EMが作り出す抗酸化物質を抽出したもの)
●製造方法
 EMX微量含有水溶液の圧力水蒸気を1%、250~260℃の高温高圧のホッパー内で、ポリエチレンやポリプロピレン、AS樹脂と反応させています。繊維製品はユニチカをはじめ大手繊維会社で原綿・糸・原反・縫製まですべて日本国内で製造しています。

現在確認されているエンバランスの効果例
●ホワイトマックス社内の比較保存実験で、エンバランス製品を使うと、にんじん、しいたけ、とうみょう、ミント、バジル、柿、牛肉、マグロなどの鮮度保持に効果
●(株)北興物産のマグロ延縄漁船では、エンバランスシートを使い、メバチマグロの鮮度保持に効果
●(財)京都微生物研究所での菌の培養実験で、エンバランス製品の抗菌力効果
●筑波大学応用生物学研究室の王碧昭助教授のヒト腎臓正常上皮細胞を用いた紫外線照射実験で、エンバランス容器に紫外線ダメージを回復させる効果。さらにガン細胞の培養実験において、エンバランス容器がガン細胞を抑制する効果
●大阪府立産業技術総合研究所によるサーモグラフィーによる体温変化測定実験で、エンバランス不織布シートに体温を上げる効果
●大阪府立産業技術総合研究所によるエンバランス肌着を着用した末梢部還流血液速度測定実験で、血行が良くなる効果
●関西大学工学技術研究所での物性試験報告によれば、通常のポリプロピレンと比べてエンバランスのポリプロピレン樹脂の方が疎水性が約20%高い、赤外線吸収量のピークが約40%低い、機械的荷重強度が30~40%上昇する、電気抵抗が約1.5倍、融点は15℃低いなど、明らかな物性差があることが確認されています。

           ー文責 西川栄郎ー

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